どうも、ごりまつです!
僕は今、漫画家、イラストレーターなどのクリエイター業をしながら
「PRアドバイザー」という肩書きでも仕事をしています。
「なぜクリエイターがアドバイザー?」と疑問に思われる方も多いでしょう。
確かに、職業だけ聞けば一見まったく関係ないように思えるかもしれません。
でも実は、この2つの仕事には意外と深い接点があるのです。
今回は僕がPRアドバイザーをするようになった背景や、その必要性に気づいたきっかけについてお話ししていこうと思います。
目次
クリエイター業8年で見えてきた「PRのズレ」
僕は8年間、漫画やイラストを使った仕事を続けてきました。
その中には企業案件も多く、いわゆる「PR漫画」「PRイラスト」「キャラクターデザイン」といった企業の広報活動をサポートする仕事もたくさんありました。
初期の頃は依頼された内容をそのまま受け取って制作することがほとんどでした。依頼内容に疑問を持っても「企業がきちんと考えて出している依頼なのだから正しいのだろう」と思って特に深く踏み込まず進めていたんです。
ただ月日が経つにつれ、その疑問が大きくなってきたんです。
「これ、本当にPRとして効果があるんだろうか?」と。
実際に納品後の経過を見ていくと「完成した作品がほとんど使われずに終わる」「短期間でお蔵入りする」といったケースが続きました。
そこで僕の中に「これはなんとかしなければ」という気持ちが強く芽生えてきたのです。
ヒアリングで気づいた「発注者の不安」
そこから僕は「もっとちゃんとヒアリングしよう」と意識を変えました。
するとあることに気づいたんです。
それは「発注者もPRに不安を抱えている」ということ。
たとえば、こんな声をよく耳にします。
発注側はクリエイターではありません。
漫画やイラストをどう使えばいいのか、どうすれば伝わるのか分からないまま「とりあえず頼んでみた」という状態の方も多いのです。
それでも一般的には「依頼内容を決めてから発注する」という形式になっているため、なんとなく決めた企画のまま走り出してしまう。
それってあまり料理を作ったことがない人に「この材料でイタリアン作って」と言うようなものです。
だからこそ、こちらから「どういうPRをしたいのか?」「何を伝えたいのか?」を丁寧に引き出し、それに合った方法を一緒に考えることが重要だと感じるようになったのです。
「一緒に考える」ことの価値に気づいた
そこからはヒアリングの方法も見直し、試行錯誤を重ねました。
気づけば僕は、単に「作る人」ではなく「一緒に考える人」として関わることが増えていったんです。
「1番伝えたいことって何ですか?」
「ターゲット層の人たちにどんなことを感じて欲しいですか?」
そんな会話を通して目的や方向性を整理していくと、完成する作品にもきちんと意味が生まれてくる。
すると今度は「事業の会議にも定期的に出てほしい」「プロジェクト全体についてもアドバイスがほしい」といった相談をいただくようになりました。
そして僕は改めて「ヒアリングと提案」にこそ大きな意味があるんだと実感したんです。
PRアドバイザーという道が見えた
こうした経験を積み重ねる中で
「これはPRアドバイザーという立場で関わった方が、もっと役に立てるな」と考えるようになりました。
発信の前段階で方向性や組み立てを一緒に整理するだけで、その後の制作が格段にスムーズになり、成果にもつながりやすくなる。
土台が整っていれば、クリエイティブの力もきちんと届く場所へ向かっていきます。
だから僕は「作る」だけでなく、「届けるための準備段階」にも関わるようになり、PRアドバイザーという肩書きを持つようになったのです。
手札にこだわらない自分だからこそできる仕事
僕は自分のイラストや漫画にこだわりすぎないようにしています。
たとえばヒアリングの中で「僕の絵柄よりも他の人の方が合っていそうだな」と感じれば、迷わず別の選択肢を提案しますし、場合によっては「漫画より動画の方が伝わりやすいかもしれませんね」といったお話をすることもあります。
自分の持っている表現手段に固執せず「何をどう伝えるのがいちばん自然か?」をフラットに考える。
その姿勢で向き合うことで、本当に必要なことを正直に提案できるようになると感じています。
「自分の作品を通して何かを伝えたい」という気持ちは、もちろん僕の中にもあります。
でもそれ以上に、「ちゃんと届いてほしい」という思いの方が強い。
だからこそ、自分の得意な表現にこだわりすぎない今のスタイルが、信頼にもつながっているのだと思います。
まとめ:「作る」から「届くまで」寄り添うために
漫画家である僕がPRアドバイザーをしている理由は、とてもシンプルです。
「いいものが、きちんと届いてほしい」
作るだけでなく、伝えるところまで。
そこまで関わることで、クリエイティブの持つ力はもっと活きてくると感じています。
だから僕は漫画家でありながら、PRアドバイザーとしての仕事も始めたんです。
これからもお客様に寄り添いながら頑張って行こうと思います!
それでは!
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